Mr.Childrenをはじめ、サザンオールスターズ、桑田佳祐など数々のトップアーティストに楽曲を提供し、プロデュースを手掛けてきた小林武史さん。
今回は、2023年に進行中のプロジェクトから始め、彼の年収、千葉県木更津の複合施設クルックフィールズについて探ります。
また、農業ビジネスに没頭しすぎて、Mr.Childrenの桜井和寿さんとの間に亀裂が生じたと報じられたこともありましたが、その真相も解説します。
もくじ
小林武史のプロフィール
本名:小林 武史
生年月日:1959年6月7日
出身地:山形県 最終学歴:山形県立新庄北高等学校卒業
現職:烏龍舎代表取締役社長。音楽制作者連盟理事。
桑田佳祐・サザンオールスターズのプロデューサーだった。
自身の事務所所属のアーティストである、Mr.Childrenのプロデューサーでもあったが、現在は同バンドのプロデュースからは離れている。
小林武史、2023年現在の活動状況
90年代、イニシャルが同じ小室哲哉さんと共にJ-POP界を支配し、「TK時代」と称された一時代を築いた小林武史さん。
そんな日本を代表するヒットメイカーが、近年は音楽業界を一歩退いて農業ビジネスに力を注いでいるという声がネット上で見受けられます。
2023年現在、小林さんは芸能事務所・烏龍舎の社長であり、非営利団体ap bankの代表理事。
また、2019年に開業したクルックフィールズの総合プロデューサーも務めています。
・非営利団体ap bankの創設
小林武史は、環境問題に取り組む団体に融資するap bankを坂本龍一と設立しました。
小林武史が人と自然の共生を真剣に考え始めたのは、アメリカ同時多発テロで世界の歪みを感じたことがきっかけでした。
利益を最優先し、大量生産・大量消費を繰り返す社会。
これまでの歴史が全て現在につながっており、エネルギーの争奪がテロや戦争を引き起こす可能性がある。
持続可能な社会を作るために何をすべきかを考えた結果、人と自然が共生する循環型の社会にたどり着きました。
省庁や専門家との勉強会を重ねる中で、地球環境の悪化に再び気づきました。その危機感は、2023年現在も変わらないとのことです。
・現在の音楽活動
多忙な小林武史さんですが、音楽家としての活動を休止しているわけではありません。
主な活動としては、
・2020年に岩井俊二監督の映画『ラストレター』の音楽を担当。
・2021年にはYEN TOWN BANDとして『音楽の日』に出演し、クルックフィールズでライブも行いました。
・最近ではプロデュースを手掛ける宮本浩次さんと共に、2022年3月には、「TOUR 2021〜2022 日本全国縦横無尽」ツアーを敢行。
・2021年10月には宮本さんのバンドメンバーとして『ミュージックステーション』にも出演しました。
・そして、2022年3月24日にリリースされたMr.Childrenのシングル『永遠』には、約7年ぶりに参加しました。
音楽が本業であるにも関わらず、これだけ多岐にわたる仕事をこなす中で、時間を見つけるのは一苦労かもしれません。
小林武史の年収と使い道
・小林武史の年収
「TK時代」と呼ばれた90年代は、カラオケのブームもあり、J-POP市場がバブル状態になった時期でした。
小林武史さんが一流の音楽プロデューサーとして名声と大きな富を得たのは間違いありません。
小林さんの主な収入源は、プロデュース業、楽曲の著作権印税、烏龍舎でのマネジメントや原盤管理による収入、農業ビジネスや飲食事業の収益などです。
正確な年収については公表されていませんが、現在の小林武史の年収は、数千万円という見方が一般的です。
少なく感じるかもしれませんが、実は烏龍舎の経営がうまくいっていないという情報が関係者の間で流れているとのことです。
また、現在は主だって音楽活動を行っておらず、印税が主な小林の収入源。
一秒も働かなくても数千万円の収入があるというのは凄いことです…。
この時の成功が、後の環境保全活動の基盤となったと本人も認めています。
・小林武史のお金の使い道
前述の通り、小林武史は坂本龍一とともに、環境問題に取り組む団体に融資するap bankを坂本龍一と設立しました。
また、木更津で、「農」と「食」と「アート」が融合した複合施設で、草間彌生の作品や自然の中で遊べる遊具、レストランや売店を併設した「クルックフィールズ」という施設を運営しています。
これについては後述しますが、この規模の施設を建設・運営するには相当な資金が必要です。
「TK時代」成功によって得た資金が、後の活動の基盤となったと本人も認めている通り、現在の小林武史のお金の使い道は、もっぱらこれらの活動つぎ込まれているようです。
音楽で築いた大きな財産について、未来の社会に影響を与える使い道を考えた結果、クルックフィールズの構想が生まれたのではないでしょうか。
千葉・木更津で持続可能な農業を目指す「クルックフィールズ」
小林武史さんが立ち上げた「クルックフィールズ」は、東京から車で約1時間の千葉県木更津市矢那に位置しています。
東京ドーム6個分以上の広さを持つこの農場は、元々は密生した藪でした。
小林さんは自己資金を投じてこの土地を購入し、開墾と土壌改良を行いながら、有機農業に取り組んできました。
2019年11月にオープンしたクルックフィールズのコンセプトは、「いのちのてざわり」。
農業、食事、自然の循環を体験できる複合施設であり、小林さんが多くの活動を経て到達した結果です。
施設内で使用する電力は、晴天時は太陽光発電。上下水道は引かずに井戸水を汲み上げています
。ベーカリーでは自家製パンの他、有機野菜や卵も販売しています。
また、獣害で捕獲された鹿や猪をシャルキュティエが加工し、ジビエ料理として提供しています。
放牧飼育されている水牛の乳で作ったモッツァレラチーズも人気です。
クルックフィールズは、小林さんが理想とする持続可能な社会の一部を実現した場所と言えます。
しかし、その運営は容易ではありません。
また、コロナ禍での営業制限や、自然災害による農作物の被害など、様々な困難に直面しているようで、運営はかなり苦しいとの噂が絶えません。
ミスチルとの確執と和解説の真相
小林武史さんとMr.Childrenの桜井和寿さんは、長年にわたる友情と共に、数々のヒット曲を生み出してきました。
しかし、小林さんが農業ビジネスに没頭し、音楽活動を後回しにしたことで、二人の間に亀裂が生じたと報じられました。
その後、小林さんがミスチルと和解したとの報道がありましたが、その真実はどうだったのでしょうか。
実は、小林さんと桜井さんの間に大きな対立があったわけではなく、むしろ、小林さんが農業に専念するために一時的に音楽活動を控えたというのが真相です。
そして、2022年3月24日にリリースされたMr.Childrenのシングル『永遠』には、約7年ぶりに小林さんが参加しました。
これは、小林さんが音楽活動を再開した証とも言えます。
ですので、もとから二人に確執は存在せず、これまで通りに良好な関係を保っているようです。
まとめ
以上、2023年の小林武史さんの活動状況、年収とその使い道について解説しました。
ap bankやクルックフィールズにお金を注ぎ込む現在。
彼の活動は、音楽だけでなく、持続可能な社会の実現に向けた挑戦でもあります。
これからも彼の活動から目が離せません。