2018年の秋、母である樹木希林さんを亡くし、その半年後に父・内田裕也さんも亡くした内田也哉子さん。
葬儀や追悼の会が終わった後、喪失感が襲ってくることがあり、うつ病などの病気になることもあるため、彼女の健康状態が気になります。
別居生活を続けていた両親との家族関係に悩み、父の死を予言したとされる占いについても触れていきます。
内田也哉子のプロフィール
- 本名: 内田也哉子
- 生年月日: 1976年2月11日
- 身長: 不明
- 出身地: 東京都
- 最終学歴: ニューヨークのインターナショナルスクール
- 事務所: 不明
両親の相次ぐ他界で内田也哉子がうつ病に?
・母・樹木希林の死
10年以上にわたりがんと闘病し、2018年9月15日に自宅で家族に看取られながら75歳で亡くなった樹木希林さん。
最期を自宅で迎えることを望んでいた希林さんは、病院のベッドで「私、そろそろ帰ろうと思うんだけど」と也哉子さんに告げました。
也哉子さんがそれを医師に伝えると、医師は今を逃したらもう帰れないことを明かし、そのことを患者本人が察したことに驚いたそうです。
帰宅したその日、希林さんは也哉子さんを呼び止めて「ありがとう」と3度繰り返しました。
しかし、その数時間後に容態は急変。也哉子さんが真っ先に電話をかけたのは内田裕也さんでした。
祐也さんが電話口で「啓子(本名)、しっかりしろ」と声をかけると、反応して孫の手を強く握り返してきたそうです。
夫婦の最期を見届けた也哉子さんは、この時のことを「初めて内田家に一体感を感じて、悲しいけれど温かい瞬間だった」と振り返っています。
・父・内田裕也の死
その半年後の2019年3月17日、希林さんの後を追うように亡くなった内田裕也さん。
葬儀の準備にはじまり、母の告別式の喪主代理、また父のお別れの会の喪主を務めるなど、一人娘の也哉子さんにとっては悲しむ時間もないほど忙しい日々だったことでしょう。
あわただしさが一段落した時に喪失感が一気に襲いかかってくるのではないかと心配するファンも多いと思います。
愛の人を亡くした遺族の心のケアをする遺族外来という診療科目がありますが、専門医によると、遺族はうつ病の発症率や自殺率が高く、薬物による治療を行うケースもあるとのこと。
そうならないためには家族のサポートが欠かせないわけですね。
悲しみに暮れる内田也哉子さんを支えているのが夫の本木雅弘さんであり、子供たちと「マミーを支えようね」と話し合ったことを会見で明かしていました。
樹木希林と内田裕也を両親に持った苦悩
内田裕也さんと樹木希林さんは、也哉子さんが生まれる1ヶ月前に別居し、その後40年以上にわたり別居生活を続けました。
両親の関係は理解不能だったと語る内田也哉子さん。
家にお金を入れることはなく、それどころか借金をつくっては妻に返済させ、勝手に愛人をつくる父。
そんな人間を父親と認めることはできないのに、折に触れて「あの人は尊敬できる素敵な男」と娘に言い聞かせる母。
思春期になった也哉子さんは、「なぜ父親の役割を果たさない人をそんなに持ち上げるの?」とついに母に爆発。
その時希林さんが丁寧に説明してくれたのは、最初の結婚生活で味わった地獄の苦しみでした。
樹木希林さんは1964年に俳優の岸田森さんと結婚し、4年後に離婚しています。
最初の結婚生活はとても平和で穏やかな日々で、夫も非の打ちどころがなく、まさに100点満点といったところ。
ところが希林さんはその幸せになぜか息苦しさを感じはじめ、やがて耐えられなくなり、結婚生活を解消してしまいました。
心の中にブラックホールのようなものが生まれて気持ちは沈み、生きることにも絶望したという樹木希林さん。
考えた末に出した結論は、このブラックホールを忘れさせてくれるくらい規格外なものと向き合わなければ生きている実感は得られないということでした。
そんな時に出会ったのがカオスの権化ともいうべき内田裕也さんです。
樹木希林さんには「破天荒な夫に迷惑をかけられっぱなしの妻」というイメージがありましたが、ご本人は「私が裕也を必要としてるの」とよく言っていたそうです。
若い頃は理解できなかった母の言い分が、二人を亡くした今は少しわかると語る内田也哉子さん。
父親のピースが欠けたままの家族関係にずっと苦しんできた也哉子さんですが、はまらないピースは無理にはめなくてもいいとようやく思えるようになったそうです。
内田裕也の死は占いで予言されていた?
内田也哉子さんがイギリスでタロット占いをしてもらった時のことです。
母の病気と、母に先立たれた父が一人残されるかもしれないという心配があった也哉子さんがそのことを相談すると、占い師は「あなたのお母さまは、死ぬ時にお父さまの首根っこをつかまえて一緒に連れていくから大丈夫」と答えたそうです。
樹木希林さんはこの話を聞いてほっとしたと告白。このことを夫の内田裕也さんに話したところ、「おまえな、頼むから死ぬ時は一人で逝ってくれ」と返されたそう。
この時は笑い話ですみましたが、占いの言葉通り、祐也さんは妻の後を追うように旅立ちました。
「あの夫じゃなかったら、これほど人生は面白くなかったと思う」と語った樹木希林さん。内田裕也さんとの出会いを徹底して面白がっていたのでしょう。
一般の人々にはとうてい理解できない形の夫婦のもとに生まれ、そんな両親を見つめ続けてきた内田也哉子さん。
也哉子さんから受ける地に足のついた印象は、経験から導かれた自分なりの着地点をしっかりと見つけたからなのかもしれません。